今回はIOM AWANAMIが完成したので紹介します。
水槽での最終確認
スターンの後端下側を水槽に押し当てて。
余分なシートはこの後に切っておきました( ^ω^)・・・。
先端までの長さを測って。
全長もOK 。
ドラフトも再確認してOKでした。
IOM AWANAMI 試作 零号機 完成しました。
何とか年内に完成させることが出来ました。
8月ごろに計画してからなので設計、部品調達、製作で約5か月かかってしまいました。
ブログを意識して書きながらという事で写真撮ったりもあったのですがそこはそれなりといったところでしょうか。
まあサラリーマンとしての仕事や個人事業もあるので( ^ω^)・・・。
そこはそちらを優先しての隙間の時間を利用しての作業となってしまうのですがそれでも結構時間のやりくりは大変でした。
でもこれから進水、船の評価、といった作業になるので( ^ω^)・・・。
ある意味これからが”スタート”と言ってもいいのかもしれないですね。
船の完成を迎えて。
今回初めて自分でIOMを船殻から設計してオリジナルの船を作ることが出来ました。
オリジナルの船としてはRG65のAWANAMIに続いて今回で2艇目となりました。
RG65のAWANAMI
船の設計、製作スキルも少しづつかもしれないですがそれなりに向上してきたようにも思います。
なんというかよくは解らないのですが物を作るってこの充実感のためにやっているところがあるのでやめられないですね( ^ω^)・・・。
まあ簡単ではないですし時間もお金も労力もかなりかかります。
単に勝ちたいのであれば実績のある船を買ってくればいいので簡単ですし自分で作る事から考えればお金も大してかからないです。
まあIOMならフルオーダーで30万円ぐらいでしょうか。
リグはほぼ市販の物が前提のクラスなのでほとんど差はないと思います。
なのでリグを持っていれば実質20万円ぐらいのものと考えてもいいと思います。
これが世界でトップクラスの同型艇ならかなり安いと思います。
でもそんなことははっきり言って”解らない”です。
自分ならそんな船が開発できたとしても市販する船はデチューンします。
でその船をレプリカとして売ればいいんじゃないでしょうか。
そうでなくても複製すればそれなりの誤差が出て意図していない劣化が出るものです。
このサイズの船であればほんの0.1㎜とかの船体の寸法の違いでさえかなりの数値的な劣化が起きます。
そもそも設計通りの船殻の製作すら難しい・・・。
価格はまともな技術者の労務費で考えれば1週間分と少し。
これをどう考えるかは個人によっていろいろあるとは思います。
でも趣味として作るという事と自分の自由な時間をつぎ込むという事。
必要な部品、消耗品、材料費、治具などだけで軽く30万円なんて無くなるのにわざわざ自分の時間を大量に使ってなぜ作るのか?。
でそれが勝てる船となるかどうかすらわからない、何の実績も無い船を作る意味は?。
それはこのクラスが開発クラスだから。
このクラスはあくまで開発クラスなので自分の考えやその製作技術などのトータルをレースで評価できるという事。
そこはプライスレス。
買ってきた市販の船では絶対に再現することの出来ない価値だと思います。
市販の船ではどういった思想の船かすら把握できない事がほとんど。
その市販艇の設計上のCP値すら知らないでその市販艇でレースをしている人がほとんどなのではないでしょうか。
そもそもそれを把握する事自体が困難で実質解らないというのが実態だとは思います。
市販されたハルを計測したところで累積する誤差で設計値なんか解らないです。
ある程度の傾向が解るだけです。
それは3Dスキャナで計測しても基本的には同じことです。
でも自分でそれを設計していればそれらの数値のすべてを把握してその誤差も含めて把握して操船する。
というのはまた違った目でその船が見られます。
その船と比較して他の船がどういった傾向かを考えることも出来るのではないでしょうか。
船って基本的には帆走時にその船殻を変える事が出来ないのでそのそれぞれの風域で優劣が変わってくるものですから。
是非皆さんには船を設計するという経験をしていただければとも思います。
今後はこの船を元にデバック作業をして次の初号機に繋げていくという事にはなるとは思います。
でもそれはそれなりに時間もかかると思うし不定期な作業にはなってくると思います。
それってその間の時間に何か作ることが出来そうですね。
次はなにをつくろうかな~。
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R0.0 新規作成 2023.12.24